ご存じですか?中南米原産の食材の紹介
中南米はアンデス山脈、アマゾン川などに代表される豊かな自然環境と多様な生態系を誇る地域です。そこで栽培されてきた野菜や果物は私たちの日常の食生活にも深く根付いていることをご存じでしょうか?今回は中南米原産の代表的な野菜、果物を10個紹介し、読者の皆様に中南米を身近に感じてもらえたらと考えています。
目次
トマト (Tomate)
意外かもしれませんが、トマトは南米アンデス地方が原産地なんです。トマト祭りの影響か、てっきりスペイン発祥だと思っていたのですが、16世紀にメキシコを経由してヨーロッパに渡り、今やイタリア料理やスペイン料理をはじめ、どの国でも欠かせない食材ですね。リコピンはじめ栄養価も高いので私も大好きです。
トウモロコシ (Maíz)
これはイメージつく方も多いんじゃないでしょうか?トウモロコシは古代メソアメリカ文明において重要な食糧で、特にマヤやアステカ文明では、トウモロコシは神聖な植物とされ、儀式でも使用されていたとのこと。
中南米でトルティーヤなど日常の食材に欠かせないトウモロコシ。現在も中南米の食文化の中心に位置しています!ちなみにスペインでレストランでトルティーヤと言うと、スペイン風オムレツが出てきますので、注意してくださいね汗
ジャガイモ (Papa, Patata)
ペルーやボリビアのアンデス山脈を原産としており、紀元前5世紀から栽培されてました。16世紀後半ヨーロッパに伝わったジャガイモは最初は苦味があって受け入れられなかったのですが、18世紀に起こった飢饉により評価が一変、多くの人の命を救ったそうです。
ペルーでは現在でも数千種類のジャガイモが栽培されているようで、メルカドにいくと多くの種類のじゃがいもが購入できます。調べてみると、日本で売られている「インカのめざめ」はアンデス地方で珍重されていた種を北海道の栽培条件にあうように改良した品種だそうです。尚、さつまいも(Camote) も中南米原産です!
アボカド (Aguacate)
日本で売られているものがメキシコ産、ペルー産なので、皆様も想像つくと思います。またワカモレでもおなじみですね。
メキシコ南部や中央アメリカが原産の果物で、古代アステカ文明では「ahuacatl(アワカトル)」と呼ばれていました。栄養価が高く、ビタミンEや不飽和脂肪酸を豊富に含むアボカドは、森のバターとも言われてますね。私は中東に勤務していた際に、よくアボカド、バナナ、はちみつ、牛乳のミックスジュースを飲んでいました。今はバゲットにアボカドを載せ、オリーブオイルと塩をかけてよく食べています(だれも聞いてないか・・・)
カカオ (Cacao)
カカオは、エクアドルが原産で、古代メソアメリカ文明において神聖な植物とされていました。カカオの種子は「神々の食べ物」と呼ばれ、儀式で使用されていました。今日では、チョコレートの原料として世界中で消費されてますし。ポリフェノールの抗酸化作用で健康にもよい食品ですね。
ちなみにBIZEN中南米美術館で展示されているカカオ豆のマントを羽織った貴人土偶がとても気に入っていてLINEのアイコンにしています笑 フォルム、デザイン、表情含めてたまりません。
(参考) BIZEN中南米美術館にいったときのレポートはコチラ
パイナップル (Piña)
パイナップルは、ブラジルやパラグアイが原産。たまに食べるとおいしいですね。現在では東南アジアなど熱帯地方を中心に広く栽培されてますが、中南米が起源です。
パパイヤ (Papaya)
パパイヤは、中南米やカリブ海地域が原産のトロピカルフルーツの代名詞。古代マヤ文明では消化の働きを助けることを目的に、薬用植物としても利用されていたそうです(ビタミンCや酵素パパインの効果と想定)。
バニラ (Vainilla)
バニラは、メキシコが原産のラン科の植物で、その種子から得られるバニラビーンズは、香料として広く利用されており私たちの日常に欠かせませんね。調べるまで、勝手にアフリカ(マダガスカルあたり)が原産だと思ってましたが違いました汗
キヌア (Quinoa)
日本でもじわじわと知名度が上がっているも、いまいちブームにはならないキヌア(泣)。これもアンデス地方原産です。キヌアはグルテンフリーで、必須アミノ酸もすべて含む完全食品、かつ栄養価も非常に高いことから「スーパーフード」として有名ですね。日本ではちょっと良いサラダに使われているイメージがあります。私はあのプチプチした感じが大好きです。
トウガラシ (Chile)
メキシコを中心に中南米で栽培されてきた世界を代表するスパイス。日本料理に欠かせない調味料ですね。 スパイスとしてもすぐれてますし、私はドライフラワーのアレンジを頼むときに絶対いれてもらってます。
以上、いかがでしたでしょうか?少しでも中南米を身近に感じてもらえれば嬉しいです。今後も引き続きスペイン語やラテン文化にまつわる情報を発信していきますので、よろしくお願いいたします。