外国語単語学習ツール Anki (暗記) のご紹介

スペイン語オンライン教室 Mundo Contigo (ムンドコンティゴ) です。うっかり更新が滞っておりました。11月にスペイン旅行にいき、帰国直後から仕事(本業)に忙殺され、ほぼ更新できませんでした。またスペイン旅行はblogに掲載したいと思います。

さて皆様、単語の学習はどのようにされているでしょうか?今回私がDELEなどスペイン語のボキャブラリーを集中的に増やしたいときに使っていた学習アプリ Anki(アンキ)を紹介したいと思います。この記事では、Ankiの特徴や使い方、効果的な活用方法について詳しく紹介します。

Ankiは、日本語の「暗記」から名付けられた、反復学習アプリです。このアプリの特徴として、「スペースド・リピティション(Spaced repetition, 間隔反復)」という学習法を採用しています。spaced repetition

Spaced Repititionとはなんぞや?と思われたかたに説明しますと、これは記憶の保持に最適なタイミングで復習を行うことで、効率的に学習内容を定着させるというものです。記憶が薄れてきた頃に復習することで、忘れにくくなるという科学的根拠に基づいた学習手法です。なんとなくご経験で分かると思いますが、下記のとおり記憶は日にちを経るごとに忘却されていきます。レミングの忘却曲線(下記)が有名ですが、この曲線のY軸 Memory をグイッと引き上げ記憶定着に図るのが、Anki の担う役割です。

レミングの忘却曲線

Ankiはフラッシュカード形式で学習を進めます。フラッシュカードは中学校や高校の受験勉強で使っためくる単語カードのイメージのものと思ってください。

ご自身で問題と答えのペアを作成し、アプリが自動的にそのカードを表示し、正解かどうかを自己評価 ( (「もう一度」「難しい」「正解」「簡単」)) します。この自己評価に基づいて、Ankiアプリが次回の復習のタイミングを調整してくれるところが、最大のポイントです。例えば、もう一度と自己評価すれば、明日に復習となり、簡単と評価すれば1か月後に復習と・・、ベストなタイミングで復習させてくれ、記憶の定着を図りやすくしてくれます。実際、私もAnkiで覚えた単語は定着率が良いなと感じています。

Ankiの特徴

Ankiの優れているかと言うと、以下のような特徴を持っている点だと個人的に考えています。

反復学習が可能(Spaced repetition)

前述した通り、Ankiは「スペースド・リピティション (spaced repetition)」を活用しています。ユーザーが答えられなかった単語カードは短期間で再び提示され、簡単に答えられたカードはより長い間隔をあけて提示される仕組みがあり、この仕組みのおかげで、全てのカードを均等に復習するのではなく、自身が苦手な項目に重点を置いて効率的に学習できます。

カスタマイズ性と共有デッキ

Ankiは非常にカスタマイズ性が高いアプリです。自分に合ったカードセットを作成できますし、世界中のユーザーが作成した「共有デッキ」をダウンロードして利用することも可能です。たとえば英語やスペイン語など、すでに誰かが作成した共有デッキを活用することで、単語カード作成の手間を省くことも可能です(すみませんが、私は共有デッキを試したことがありません)。

下記共有デッキのURLはコチラです

マルチプラットフォーム対応

Ankiは、PC(Windows、Mac、Linux)やスマートフォン(iOS、Android)、そしてウェブ上でも利用できるマルチプラットフォーム対応。デバイス間でデータを同期させることで、どこでも同じデッキを使って学習を進めることができ、通勤や移動中などの隙間時間を有効活用することができます。1点注意点としてiOSは買い切りで有料です(24年12月時点4千円 )。

なので個人的にはAnkiはまずPC版でやってみて、移動中もどうしても単語カードをめくりたいとなれば、iOS版に踏み切ればよいと考えています。・・・私はPCで十分だなと感じました。

では次に具体的な使い方を見ていきましょう。

デッキの作成

まずは、学びたい分野やトピックに応じて、デッキを作成します。PCを使い、今回仮に「初級スペイン語単語」というデッキを作成してみました(下部の「デッキ作成」からデッキは作成可能です。共有デッキもDL可能)。

カードの追加

デッキを作成したら、その中に学習したい内容をカードとして追加します。Ankiは質問(表側)と回答(裏側)というシンプルな形式のフラッシュカードを作成します。ここでは例として、Abrir = 開ける を作成してみました。カードはサクサク作れるので、どんどん作成していきましょう!ちなみに画像や音声、動画を加えることも可能ですが、そこまで労をかけてまでしてな~という気もしますので、文字だけで良いと思います。

学習の開始

カードを作成したら、実際に学習を始めていきます。カード(の表側)に表示された質問に対して、解答を考えて確認します。その後、解答が正しかったかどうかを、「簡単」「やや難しい」「難しい」「全く覚えていない」といったレベルで自己評価を付けます。その自己評価に基づいて、次にそのカードが表示される復習のタイミングが決定されます(もちろん簡単な評価ほど復習の間隔長くなります)。その後、その日にノルマとしてあてがわれたデッキのカードが終われば、その日の勉強は終わりです。

Abrirの意味を考えて → 解答を表示

回答に対して、自己評価を選択。評価に応じて、次回の復習タイミングが決まります 

定期的に (できれば毎日) 学習する

Ankiは Spaced Repetition (間隔反復) が肝。できるだけ毎日少しずつでも復習を行うことが大切で、その反復学習が記憶の定着に寄与します。

何より数日ため込むと一日の消化しないといけない単語が、消費者金融の金利のごとくみるみると増えていき、「この量は1日で終わらないわ!!!」 と辛くなり、ギブアップするはめになります。習慣化するまで少し大変かもしれませんが、効率的に単語を覚えることができますので、ぜひトライしてみてください!  ¡Vamos!

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です