【文法】スペイン語の基本動詞 Poner (se)を学ぶ
スペイン語学習でよく登場する動詞「poner(ポネール)」と「ponerse(ポネールセ)」。私この動詞の響きなんだか好きなんです。活用も含めてなんだか口に出したくなる動詞です。
と、前置きはさておいて、この動詞は読み物でも会話でも本当に頻出の動詞です。
- 「poner」= 何かをどこかに置く・設置する(他動詞)
- 「ponerse」= 自分の状態が変わる・身につける・始める(再帰動詞)
がざっくりとした意味あいですが、この記事では、例文や活用、練習問題を交えて、違いを解説します。
目次
Poner:何かを置く・設置する
意味と使い方
「poner」は、人が何かをどこかに置いたり、何かを設置する動作に使われます。英語の put のイメージです。
例文:
- Pongo el libro sobre la mesa.
私は本を机の上に置きます。 - ¿Puedes poner la música más baja?
音楽(音量)をもっと小さくしてくれますか? - El camarero puso el vino en la mesa.
ウェイターがワインをテーブルに置きました。
活用(現在形)


yo は不規則活用で「pongo」になります。
Ponerse:状態の変化や身につける時に使う
「ponerse」は再帰動詞です。me, te, se, nos, os, seなど再帰代名詞と一緒に使います)。
再帰動詞とは「自分に〜する」(動作の対象が自分自身になる動詞) という意味になる動詞で、「me, te, se, nos, os, se」などの再帰代名詞と一緒に使います。)。意味は主に以下の3パターンです。
① 感情・体調の変化:「〜になる」
例文:
- Me pongo triste cuando veo esa película.
私はその映画を見ると悲しくなります。 - Te pones nerviosa antes de la entrevista.
君は面接の前に緊張する。 - Mi hijo se puso enfermo ayer.
息子は昨日体調を崩しました。

「estar + 形容詞」との違いは、「ponerse」は変化の瞬間に焦点があります。
② 服やアクセサリーを「身につける」
例文:
- Me pongo los zapatos antes de salir.
私は出かける前に靴を履きます。 - Ella se pone el abrigo porque hace frío.
彼女は寒いので彼女はコートを着ます。
③ 「ponerse a + 動詞」=「〜し始める」
例文:
- Nos ponemos a estudiar después de cenar.
私たちは夕食後に勉強を始めます。 - Se puso a llover de repente.
突然雨が降り始めました
Ponerse a は地味によく使うイディオムなので、必ず覚えましょう!
練習問題
次の文をスペイン語に訳してみましょう。
① 彼女は花瓶をテーブルに置いた。
② 今日は寒いのでジャケットを着ます。
③ 子どもたちは突然泣き始めた。
④ あなたは試験の前に緊張しますか?
⑤ 母はテレビをつけます。
答えあわせ
① (Ella) puso el florero en la mesa.
② Me pongo la chaqueta porque hace frío.
③ Los niños se pusieron a llorar de repente.
④ ¿Te pones nervioso antes del examen?
⑤ Mi madre pone la televisión.
まとめ
- 「poner」は何かを置く・設置する(他動詞)
- 「ponerse」は自分の状態の変化・身につける・〜し始める(再帰動詞)
以上、いかがでしたでしょうか?是非読みだけならず、作文や会話、オンラインレッスンなどでアウトプットしてみて、経験知に変えて自分の身体にponer, ponerseをなじませてみて下さいね。お読み頂きありがとうございました。