カフェ巡りが楽しくなる、スペイン語のコーヒー語彙② (豆編)

前回はコーヒーの種類やオーダーの仕方を学びました。

 

前回に続いて、今回の記事ではコーヒー「豆」について学んでいきましょう。仮に中南米に旅行した時、現地のカフェでバリスタにコーヒー豆を味の好みを相談のうえお土産で買うのはとても素敵なことだと思いませんか?相談時にコーヒー豆や焙煎についてなどの語彙を知っていれば、旅の充実感があがること間違いなし。なかなか普段使わないマニアック語彙(?)が並んでいますが、是非ご興味があれば覚えてみてくださいね◎

1. コーヒー豆の種類

1. Grano de café (グラノ・デ・カフェ)

「コーヒー豆」を意味しており、特に1つの豆を指す場合に使われます。

2. Café verde (カフェ・ベルデ)

直訳すると緑のコーヒー、、、つまり焙煎前のコーヒー豆である「生豆」の意味です。

3. Tostado (トスタード)

「焙煎」のことを指し、焙煎の程度に応じて「tostado claro(浅煎り)」、「tostado medio(中煎り)」、「tostado oscuro(深煎り)」と表現されます。私が先日行ったグアテマラのAzotea農園でもそのように記述されていますね↓

グアテマラのAzotea農園で見た焙煎チャート

グアテマラのAzotea農園で見た焙煎チャート

4. Café tostado (カフェ・トスタード)

「焙煎されたコーヒー豆」のことです。もちろんカフェでは通常この状態で販売されていますね。

5. Café molido (カフェ・モリード)

「挽いたコーヒー豆」のことを指します。molidoは「挽いた」とか「粉にした」という意味です。その他、café en polvo (コーヒーの粉) などでも通じます。ただ先生にきいてみると、café en polvoちょっとインスタントコーヒーっぽいかも・・とのことです。

6. Variedad (バリエダ)

コーヒーの「品種」を指します。例えば、「Arábica(アラビカ)」や「Robusta(ロブスタ)」などですね。さらにアラビカに属する 品種(亜種) を指したい場合は Subespecie (サブエスペシエ) と言います (例えば、 Bourbon ブルボンとかです)

7. Cosecha (コセチャ)

「収穫」を意味します。コーヒー豆が収穫された年やシーズンを指す場合もあります。

グアテマラで買った豆。Cosecha = 2024 と書かれています

グアテマラで買った豆。Cosecha = 2024 と書かれています

 

8. Origen único (オリヘン・ウニコ)

いわゆる 「シングルオリジン」を意味し、特定の地域や農園から収穫されたコーヒー豆を指します。

 

コーヒー豆の特徴や味に関する表現

まずは抑えておきたい単語は以下の3つです。

  • Acidez (アシデス):  酸味

  • Cuerpo (クエルポ):  コーヒーの「ボディ」で、濃厚さやコク。

  • Aroma (アロマ):  香り

次に具体的なコーヒーの味に関するスペイン語の語彙を見ていきましょう。これらの単語を使えば、コーヒーの味わいをより具体的に表現できますし、バリスタに好みの相談も可能です。

【基本的な味の表現】

  • Dulce(ドゥルセ): 甘い

  • Amargo(アマルゴ): 苦い

  • Ácido(アシド): 酸っぱい

  • Suave(スアベ): 柔らかい、マイルド

  • Fuerte(フエルテ): 強い、濃い

  • Intenso(インテンソ): 強烈な、濃厚な

  • Ligero(リヘロ): 軽い、ライトな

  • Balanciado (バランシアード) : バランスのとれた

希望を伝えたいときは  Me gusta el sabor (メグスタ エルサボール)  “上記の単語” で伝わります。sabor = 味のことですが、後述する nota で表現されることもままあります。

例:  Me gusta el sabor amargo (私は苦い味が好きです)

 

【風味に関する表現】

  • Especiado(エスペシアード): スパイシーな

  • Florido(フロリード): フローラルな、花のような香りの

  • Achocolatado(アチョコラタード): チョコレートのような

  • Caramero(カラメロ): キャラメル風味の

  • Nuez(ヌエス): ナッツ風味の

  • Cítrico (シトリコ) : 柑橘系の

  • Jugoso (フゴソ) : ジューシーな

風味は sabor ではなく、どちらかというとNota (ノタ) で表現します。これを知っていれば、バリスタと話すときも「あ、この人知ってんなぁ」と思ってもらえるかもしれません汗 これもMe gusta ~ で表現できますし、 prefiero (プレフィエロ, ~が好きである) という表現でも可能です。

表現例:
Me gusta nota florido. (花の風味が好きです)
Prefiero un nota achocolatado (チョコの風味が好きです)

ひとつ例を載せてみました。Notaの表現など分かりますか?

ひとつ例を載せてみました。Notaの表現など分かりますか?


まとめ

以上、個人的趣味が全開の内容になりましたが、ご参考になれば嬉しいです。コーヒーにまつわる豆の種類や風味についてのスペイン語を理解することで、現地でのカフェ体験やコーヒー購入時に役立つこと間違いなしですし、より旅の思い出ができることと思います。是非、これらのフレーズを使ってみて下さいね。