【コラム】スペイン語学習を習慣化する5つのコツをご紹介

独学で語学学習を始めて、最初の数日で挫折してしまった経験はないでしょうか?私のタイ語がまさにそれでした・・。「タイ語勉強するかぁ」→「いやぁ先に部屋の掃除だな」という流れがよくありました汗。実は、人間はもともと新しい習慣を継続することが得意ではありません。

三日坊主で終わってしまうのは、意志が弱いせいではなく、脳の特性によるものです。しかし、裏を返せば勉強そのものを生活習慣にしてしまえば、意志に頼らずとも継続できるようになります。

今回はスペイン語を日常の習慣に取り入れるための実践的なコツを5つ紹介します。独学でつまずきやすい理由と、その乗り越え方をわかりやすく解説しますので、今日からの学習計画にできる範囲でぜひ取り入れてみてください。

毎日学習する時間を固定する

まずはスペイン語「この時間になったら勉強する」というリズムを作りましょう。独学では勉強のタイミングがその日その日でバラバラだと、つい先延ばしにしたり他の用事を優先してしまい、学習を継続しにくくなります。

毎日同じ時間帯にスペイン語学習する習慣を作ると、「○時になったらスペイン語!」と身体が覚えるようになり、勉強開始までのハードルがぐっと下がります。実際2015年のビクトリア大学の研究でも、毎朝決まった時刻に運動する人は習慣形成に成功しやすいことが報告されているとのことです。

取り入れ方のポイントとしては朝起きてすぐや就寝前など、自分の生活の中で確保しやすい時間を選び、その時間を「スペイン語タイム」と決めて他の予定を入れないようにします(個人的には思考がクリアな朝がおススメ)。一日の流れの中に固定された学習時間があると、誰にも管理されなくても自然と勉強を始めるようになります。「毎日夜9時になったらDuolingoなど語学アプリを開く」など、小さなルールから始めてみませんか?

達成しやすい小さな目標を立てる

最初に大きすぎる目標を掲げると、独学では途中で心が折れやすくなります。「毎日3時間勉強する」「半年でペラペラになる」といった大目標は立派なのですが、達成できない日があると自己嫌悪に陥り、結果としてやる気を失い、学習そのものを投げ出してしまいがちです。

そこで今日達成できる小さな目標を設定することをお勧めします。例えば「単語を10個覚える」「スペイン語の音声を10分聞く」程度の小さなゴールです。簡単に実行できる目標から始めて徐々にステップアップすることで、毎日達成感を味わえ、モチベーションを保ちやすくなりますし、ちりつもで半年単位などで見たときに明らかにレベルアップします。それに小さな成功体験の積み重ねが自信にもつながりますね。

工夫のポイント: 目標は具体的で現実的なものとすること。「活用ドリルを1課分やる」「不規則動詞の活用を覚える」「教科書の1課分を復習する」「ポッドキャストを聞く」など、頑張れば今日できる内容に絞ります。私はタスクやゴールを紙に書いてチェックリストにして作業に取り掛かっています。学習記録アプリで“連続達成日数”を可視化するのも良いと思います。下記はご参考です。

好きなこと×スペイン語で楽しむ

語学学習が続かない大きな原因の一つは、「学習そのものが楽しく感じられない」こと。自分の好きなものとスペイン語学習を組み合わせる工夫をしてみるのも一案です。

興味のある対象を通して言語に触れることが内発的モチベーション(「知りたい!」「もっとやりたい!」という気持ち)を高めてくれます。自分が大好きなコンテンツや趣味をスペイン語で楽しめば、「勉強しなきゃ」という義務感ではなく「もっと知りたい!」という感情が湧き、夢中になって続けやすくなります。 

例えば:

  • 音楽好きなら、スペイン語の歌をプレイリストに入れて歌詞を調べてみる。お気に入りのメロディーに乗せて言葉を覚えれば忘れにくくなります。(分からなかった単語は後で調べても◎)
  • 映画やドラマが好きなら、スペイン語音声・字幕でお気に入り作品を観る。物語に引き込まれているうちに生きた表現が自然と身につきます。

私の場合はコーヒーなどがこれに近いです。このように「スペイン語で○○する」という発想で、勉強を単なる作業ではなく日常の一部に組み入れていきましょう。好きなことと結びついた学習は楽しいので、たとえ独学でも苦にならずに続けられるはずです。

学んだことをアウトプットする

インプット中心の独学だけでは、なかなか上達を実感できず挫折しやすくなります。学んだフレーズも使わなければ記憶に定着しにくく、「こんなに勉強したのに話せない…」とモチベーションが下がってしまうこともあるあるです。

そこでアウトプットの機会を意識的に作りましょう。例えば簡単な日記を書いてみたり、音読して自分の発音を録音してみたり、覚えたフレーズを誰かに送ってみたりするのです。アウトプットをすると「表現したいことが表現できない」場面に必ず出会いますが、それこそが上達のチャンスです。

最近「最高の勉強法」という本を読んだのですが、この本でしきりに紹介されているのが、アクティブリコール(Active Recall)。これは学んだ内容を「自力で思い出す」ことに重点を置いた学習法です。単に読み返したり聞き流したりする受け身の学習ではなく、頭の中から情報を引き出す(=リコールする)こと自体をトレーニングにすることで、記憶の定着を強める勉強方法です。

科学的根拠に基づく最高の勉強法www.amazon.co.jp

1,690円(2025年06月11日 21:47時点 詳しくはこちら)

仲間やコミュニティの力を借りる

挫折しそうなときに励ましてくれる人がいない、サボっても誰にもとがめられない環境では、意志の力だけで継続するのは簡単ではありません。そこで仲間や第三者の力を積極的に活用します

周囲の人とのつながりは、語学学習のモチベーション維持に大きな効果があります。実際、自分一人で勉強するよりも仲間と一緒に学んだ方が継続率が高まります。

例えば:

  • 語学交流イベントやオンラインコミュニティ(例:みんチャレ)に参加し、学習仲間を作る。同じ目標を持つ仲間と進捗を報告し合うことで刺激になり、継続の原動力になります。
  • 学習記録をSNSで発信する。誰かが見てくれていると思うと、不思議とやる気が湧いて「今日も頑張ろう」という気持ちになります

人とのつながりは、継続が難しい独学において強力な支えとなります。周囲をうまく巻き込んで、楽しく学習を続けましょう。 

おわりに

スペイン語を習慣化する5つのコツを紹介しました。最初は意識的な努力が必要ですが、習慣が定着すれば勉強は歯磨きのように「やらないと落ち着かない」日課になります。焦らずコツコツ続ければ、今日の小さな一歩が明日の大きな成長につながります。楽しみながらスペイン語のある毎日を積み重ねていきましょう! お読みいただきありがとうございました。