【コラム】AIとオンラインレッスン、どっちが良い?スペイン語学習の正しい選び方
こんにちは。オンラインスペイン語教室「Mundo Contigo」です。
最近では、ChatGPTをはじめとするAIを活用して語学を学ぶ方が徐々に増えているように感じています。手軽に始められて、自分のペースで進められる。しかも多くのツールが無料で使える時代。AIはまさに、スペイン語学習への入口としてとても便利な存在です。私自身、スペイン語教室を運営するなかで、AIでの語学学習がここまで進化したことに驚きつつ、「これからの語学学習はどう変わっていくのか」「オンラインレッスンはどんな価値を提供できるのか」を、日々考えています。
この記事では、AIと人間の先生によるオンラインレッスンの違いに触れながら、AIのよさに触れつつもオンラインレッスンだからこそ得られる学びの深さや安心感についても、私自身の実感も交えてお伝えしていきます。
目次
AIでの学習はどこまでできる?
まずはAIツールの魅力をおさらいしましょう。最近はスペイン語学習に使えるアプリやAIチャットがとても充実していて、たとえば…
AIでできること
– 単語の意味や文法を即座に調べられる
– 会話練習ができる(ロールプレイ)
-自分の作文を添削してくれる
-例文を無限に生成してくれる
24時間いつでも使えて、自分のペースで学べる。これは本当にすごいことですよね。しかも、24時間いつでも使えて、何度聞いても怒られない(笑)。安心感と即時性は、AIならではの強みです。私の真剣に勉強していた時代にこれがあれば指数関数的に語学力も伸びたんじゃないかなと思います。
実際、忙しい日々のなかで「ちょっとだけ勉強したい」「自分の好きなテーマで学びたい」というときには、AIがぴったりです。
たとえばこんな場面がぴったりです:
AIの具体的学習法
-通勤中に「今日のスペイン語一問一答」
-覚えた単語を使って即興で作文してAIに添削してもらう
-旅行先で聞いた、話したいスペイン語フレーズを即座に確認する
気軽に学べて、自己主導で学習を進めたい人には本当に便利なツールですが、実際にAIで勉強している人からは、こんな悩みも聞きます…。
「ニュアンスの違いがわかりづらい」
「この言い方にウソはないのか?本当に自然なのか…?」
「ひとりだと、ついサボっちゃう。質問はできるけど、なんか続かない…」
「私、誰と話してるんだろう?」
「体系的に情報が得られない」
AIは“答え”はくれますが、推論が失敗しウソの情報が提示される可能性もあり、”点状”の情報のことも多いです。AIはツールとしては優秀ですが、“人に育てられる感覚”や“温かさ”は感じにくいのが弱点です。
オンラインレッスンの魅力って?
では、実際の先生と話すオンラインレッスンには、どんな良さがあるのでしょうか?ここでは5つの魅力をご紹介します。
「あなたに合わせた」説明ができる
人間の先生は、あなたの理解度や苦手ポイントを見ながら、その場で柔軟に教え方を変えてくれます。
レッスンの柔軟なやりかた一例
- 活用が苦手な人には、リズムで覚える方法を紹介
- 文法よりも会話重視の人には、例文をたくさん練習
- つまづいているところを重点的に説明
まさに「この人だからわかる」「この先生だから続けられる」という実感が得られるのが、オンラインレッスンの大きな価値です。
「生きた会話」ができる
AIとのチャットも素敵ですが、本物の会話には予想外の展開や感情のやりとりがあります。
- 相手が思わぬ質問をしてきた
- 言いたいことが出てこず、焦った。あるいは悔しい
- 話しながら笑った、驚いた、共感した…
そんなリアルなやりとりや経験こそが、「使えるスペイン語」を身につけてくれます。上手く言えた日には嬉しく、言えなかった日は悔しい。でもどちらも「次につながる何か」だと感じられるはずです。
先生は、あなたが言葉に詰まっても優しく待ってくれますし、自然な言い回しや表現も教えてくれます。たとえの拙いスペイン語でも笑顔で聞いてくれて、「Muy bien(とてもいいよ)」と褒めてくれる瞬間や伝わる喜びは、勉強を好きになれる瞬間です。“人と話す楽しさ”が学びになる、それがレッスンです。
文化や感情が伝わる「生のことば」が学べる
スペイン語は国や地域によって、言い回しや感情表現が違います。例えば、グアテマラでは「¿Qué onda?」、スペインでは「¿Qué tal?」。意味は同じ「元気?」でも、使う場面や雰囲気が微妙に違います。
オンラインレッスンでは、先生自身の文化や暮らしも聞けるので、ただの言葉以上の「背景」や「リアルな感情」が学べるのも魅力です。
「その表現、実際はちょっと失礼かも…」「この言い方だとすごく優しい印象になるよ」など、ニュアンスの機微はやっぱり人から学ぶのが一番です。
「先生に会いに行けるかも」というワクワク感
オンラインで顔を合わせている先生が、もし将来旅行したときに会える存在だったら…?そんな“つながり”があると、学ぶモチベーションはぐんと上がります。
「この人と実際にスペイン語で話したい」
「現地で先生と会ってみたい」
私も実際今年グアテマラの先生たちにあったとき、感動と高揚感で胸がいっぱいになりました。会ってみたい思える相手がいるだけで、学習は単なる勉強から”誰かとつながる手段”へと変わります。

「居場所」ができる
オンラインレッスンを続けていくうちに、「あ、ここが私の居場所だな」と感じる瞬間が訪れる可能性も十分にあります。
私が思う居場所と感じる瞬間
-先生とのちょっとした雑談、日常報告
-自分の成長を喜んでくれるリアクション
-間違えても笑ってくれる安心感
そこには、AIでは得られない温もりと人間関係があります。「今日は仕事、ちょっと大変だったんですよね・・。こんな理不尽なことがあって泣」なんて何気ない会話をしたりして・・・。レッスンを受けることが、いつの間にか「生活の一部」になる。それが、オンラインレッスンの一番の魅力かもしれません。
言葉を通して、人とつながる喜びを
AIも便利、アプリも楽しい。でも、個人的に言語の本当の力は、人と人がつながることにあると思います。コスパやタイパが叫ばれるこの令和。勉強はつい「効率」や「正確さ」を求めてしまいがちですが、言葉は本来、“誰かと分かち合うもの”ではないでしょうか。
また誤解しないで欲しいのは、AIを貶めたいわけではなく、私個人どういう風にすみわけや共存ができるかという意識で書いています。従って、AIとオンラインレッスン、どちらが優れているかではなく、目的によってうまく使い分けるのがベストです。この2つを組み合わせることで、スペイン語はもっと楽しく、もっと身近になります。
スペイン語を通して誰かと笑ったり、思いを伝えられたりする喜びは、画面の向こうにいる“先生”という存在があってこそ。Mundo Contigoでは、温かく優しい先生たちが、あなたの学びをサポートします。
くどくど書いてしまいましたが、是非あなたにしかない「スペイン語のベストメソッド」を確立して頂けるきっかけになれば嬉しいです。お読みいただきありがとうございました。