【コラム】スペイン語オンラインレッスン|“受けっぱなし”を卒業する5つの工夫

自宅からスペイン語ネイティブの先生とつながれるオンラインレッスン。忙しい人などに気軽に学び始められる非常に便利な学習手段です。ただし、過去の私も、(今も意識しないと)そうだったのですが、

「レッスンを受けて満足してしまい、そのあと何もしていない…」
「毎回楽しく会話してるけど、振り返りや定着ができていない」
「“聞いて終わり”“話して終わり”になっているかも…」


という、ややもすれば「受けっぱなし」陥ってしまいます。これらの悩みの背景には、「レッスンを受けているだけでは、学習効果が薄れがち」という問題が潜んでおり、言い換えれば、受動的な学びにとどまってしまいます。これはできれば避けたいところです。

そこで注目したいのが、語学学習でも効果が高いとされるアクティブラーニング(能動的学習)という考え方です。アクティブラーニングとは、「教わる」「受ける」だけではなく、自ら考え、使い、整理しながら学ぶスタイルです。具体的には

  • 自分で質問を作ってみる
  • 例文を作って発話してみる
  • 習ったことを人に説明する

などなのですが、要は「自分で意識的に思い出して、アウトプットする学習」です。能動的な行動が、記憶を定着させてくれます(気になる方は最強の勉強法という本を読んでみて下さい)。

今回はこのアクティブラーニングも少々踏まえつつ、どうすればオンラインレッスンが受けっぱなしにならないか、より効果が出せるか!?という内容をご紹介します。


レッスン前に「自分で目標を立てる」

第一歩は、レッスン前に「今日の目標」を自分で設定することです。

  • 「今日は ‘quiero’ を使って願望を正確に言えるようになりたいな」
  • 「3つの新しい表現を覚えてみよう」
  • 「“昨日の出来事”をスペイン語で話してみるか」

このように、レッスンの方向性を自分で意識することで、学びが目的志向になり、集中力も高まることうけあいです。レッスンが始まりましたら、先生に「今日の目標」を伝えてみてはいかがでしょうか?自己暗示にもなりますし、先生もそれに沿って協力してくれ、より効果的なレッスン設計が可能になります。


レッスン中は「聞く・話す」に集中

アクティブラーニングの本質は「体験」です。レッスン中は、先生の言葉を“聴く”、そして自分の声で“話す”、その場で“修正して再発話するというサイクルこそが、最も記憶に残る学びです。そこで意識的に使いたいフレーズを思い出して発することも大事です。


終了直後の「ふりかえり」

レッスン後も大事です。5分でもいいので、是非以下のような振り返りをしてみてください:

  • 今日使えた表現、言えなかった表現
  • 先生が繰り返していたフレーズ
  • 自分がとっさに言いたかったけど言えなかった言葉

この行動が、受けた内容を「自分で思い出して再整理」するアクティブラーニングのプロセスの一部です。先生がチャットボックスに書いてくれたことを振り返りつつ、毎回記録すれば、「自分だけの復習ノート」が自然と出来上がっていきますよ(と偉そうに書きながら私はノート作成までは至っておりません・・・)。


記憶から引き出して “使ってみる”

記憶の定着には、アウトプット=使うことが不可欠です。

レッスンで習った表現を、できるだけその日のうちに、スペイン語でひとりごとを言ってみたり、ノートやスマホに短い日記を書いたりしてみましょう。これは「反復」ではなく、「能動的な再現(アクティブリコール)」と呼ばれ、単純に単語帳などを見て眺めて覚えるよりも、記憶の定着につながります。


レッスンは受け身のものではなく、自分で動いて育てていく学びの場です。

アクティブラーニングの考え方を取り入れることで、同じ時間を使ったレッスンでも、学びの濃度は変わります。是非、取り入れられる点からでも取り入れてみてくださいね。

Mundo Contigoの先生たちは、あなたの話したい想いや向上したい想いを丁寧に受け止めてくれます。失敗しても笑顔で励ましてくれる先生がここにいます。ときに先生と一緒に笑いながら欲張って学習してもらえる機会があれば大変嬉しいです。

Andrea先生

レッスンでお会いできるのを楽しみにしています!