【レポート】医療スペイン語レッスンを再び受けてみました

7月から始まりました 医療スペイン語 レッスン。Lorena先生のレッスンに続き、

今回Soledad先生でも受講してみましたので、その様子をレポートします。医療従事者の方はもちろん、当教室の雰囲気やレッスンの進め方を知りたい方にも参考になれば嬉しいです。

今回テーマとして選んだのは Lección 27:皮膚科での問診(発疹・かゆみ・アレルギー)です。医療従事者ではない私ですが、なんだかんだ皮膚科にはお世話になることが多く、身近に感じるテーマだったので選びました。

レッスン冒頭は軽いアイスブレイクから始まりました。Soledad先生から「最近調子どう?」と聞かれ、「この夏の猛暑で夏バテ気味。たぶん自律神経が乱れてる…」と返答。 自律神経失調症 ってスペイン語何て言うんだっけ?とその場で調べたら disautonomía だと知り、早速学びになりました。

同年代のSoledad先生とは「あー、わかるわー!」という共感から談笑。そこから本格的にレッスン開始しました。

まず レッスン 冒頭にテーマや目標 (発疹、かゆみ、赤みなどの皮膚症状や、アレルギーの既往、生活背景を尋ねる) の説明がありました。テキストに書かれていることを、先生の言葉で説明してくれるのですが、所要所で ¿Comprendes allí? ( 理解できましたか?) と聞いてくれるので、生徒の理解度に合わせて進めてくれる安心感があります。


 そしてこの テキストの核である主要フレーズのコーナーに入りました 。

基本的な流れとしては Soledad 先生がまずフレーズを発音してくれて、その後に続いて生徒である私も発音。さらにその後に文法的な説明があり、実際にフレーズを交えた質問を先生がしてくれるのでそれに回答するという流れでした。また私が疑問に思ったことは、その場で質問して回答してくれました。

Frase 1: ¿Desde cuándo tiene la erupción? = いつから発疹がありますか?

Desde  cuándo (いつから~) は頻出で使えるので絶対覚えてね!との 念押しあり。 “erupción”と“inflamación”の違いを質問すると、何が違うの か聞いてみたところ、Erupción は肌の発疹を指し、inflamaciónは皮膚の炎症にも使えるし、体内の炎症にも使えるとのこと。

レッスン風景 (私のTシャツはUCCコーヒー柄です…)


Frase 2 : ¿Le pica mucho?  = かゆみは強いですか?

Soledad 先生が文法的な説明に加え、Picar (かゆい)がいろんな意味があるということを教えてくれました。例えば、細かく刻むこともPicar と言いますし 食事の前の軽い つまむ ことも Picarと言います。名詞“picazón”、形容詞“picante”も関連語として紹介もあり、改めて色んな意味で使われる汎用性のある動詞だということを認識させられました。

レッスン風景-2。説明してくれてます

先生から例文を使って質問された時は、「Cuando sudo mucho, me pica el cuerpo. Los puntos que pican son específicos siempre. La inflamación anterior todavía recuerda la picazón en algún lugar. (たくさん汗をかいた時に痒くなります。 痒くなる場所は特定されていて、 過去の炎症を身体が覚えてる)」と回答し、先生も頷きながら会話を広げてくれました。


Frase 3: ¿Tiene antecedentes de alergias?  = アレルギーの既往はありますか?

ここでも先生がうまく文法的な説明を踏まえた上で質問してくれましたが、 Tengo alergias de perros y gatos. Me hice una prueba de sangre para saber alregias.  (私は犬と猫のアレルギーがあります。そのため去年血液検査をしました) と伝えました。

後はトマトをたくさん食べると体が痒くなるのでてっきりトマトのアレルギーだと思っていたのですが、全くそうではなくトマトがヒスタミンを含んでいるからだったんです・・・とも伝えました。


Frase 4: ¿Ha cambiado de jabón o detergente? = 石けんや洗剤を変えましたか?

同様に質問があったので、「No. Pero he cambiado el suavizante de telas porque lo anterior me picaba la piel.(かゆかったので衣類柔軟剤を変えた)」ことを回答し、先生からもどういった柔軟剤を使っていたのかなど深堀の質問があり。


Frase 5: Vamos a aplicar una crema. = クリームを塗ります。

先生が文法的な説明に加え Vamos a poner ~ でも言い換えることができるよとワンポイントアドバイスあり。こういう応用の引き出しが増えるのはありがたいポイントです。


Frase 6: Es una pomada con corticosteroide.  = これはステロイドの軟膏です。

ここでは corticosteroide (コルチコステロイデ)が絶妙に発音しづらいので、私がたどたどしく発音していると Soledad 先生も思わず苦笑。どうにも耳馴染みのあるステロイドという言葉につられてしまいます、、皆さんも是非一度 発音してみてください。。。

先生の住むグアテマラではどちらかというとクリームより軟膏が主流 とのこと。  日本はクリームか軟膏かを先生と相談して選ぶことができることも多いですよと伝えたら、驚いていました。


Frase 7: No se rasque, por favor.  = かかないでください。

接続法を使ったやや難しい否定命令形の構文。 先生から rascarse の意味が分かる?と聞かれたので、「Tocar fuertemente  o dar un daño con uñas」 と回答したら ¡Muy bien! と言って褒めてもらえました。

そこから先生から痒い時に掻くの我慢するのってめっちゃむずかしいよね・・といった話があり盛り上がりました(先生は目の周りが痒くなることが多いご様子)。

レッスン風景 3

以上で主要フレーズのパートは終了。先生からフレーズを使って質問され、それに回答する形式でしたが、自分がそのフレーズを使うよりもちゃんと咀嚼して理解するかも?と思いました。質問に対して、一見自分のことを語ってみたり、患者さんを想定して回答するのは、いろんな応答を想定するために良いと思いました。また フレーズも学びつつ、 そこから派生した表現なども学べました。

主要フレーズで時間がおしてしまったこともあり、ここからはやや駆け足になりました。会話例はSoledad先生と一緒に発音、主要フレーズを使ったロールプレイははじめに私が医師役、Soledad先生が患者役でロールプレイを行い。その後は立場を逆転してもう一度実施し、立場を変えることでフレーズの理解と定着が深まりました。

レッスン風景4 – ロールプレイ中です

ここでちょうどレッスン時間から25分たってしまい、先生から「この後用事があるなら、もうここで止める? それとも続けても大丈夫?」と聞かれたので、「続けてください!」とお願いしました。こういう柔軟さが嬉しいところです。

口頭作文では、(A) erupción (B) picar (C) alergia (D) pomada (E) rascarse を使って、即興で文章を作ります。A veces la erupción lleva la picazón. のような文章をテンポよく作り、先生から「Perfecto!」と褒めていただき、嬉しかったです。

即興口頭作文中。変に考えるよりさっと作るのがコツ?

最後のボキャブラリーでは、dermatitis atópica (アトピー性皮膚炎)、enrojecimiento (赤み) などを一緒に発音して、その後単独で発音し、単語を覚えていきました。

以上でレッスンは終了。骨のある内容で満足感を得られました。Soledad先生との医療スペイン語レッスンは、単なるフレーズ暗記ではなく、会話の中で使える形に落とし込む実践的な時間でした。また学習者のレベルや反応に合わせた進行やニュアンスまで教えてくれるのが魅力的だなと感じました。今回は少しオーバーしてしまいましたが、25分間でフレーズ練習・ロールプレイ・ボキャブラリー習得まで行えるため、忙しい方でも無理なく継続できます。

当教室は無料体験レッスンは2回までございますので、ご興味のある医療従事者の方は是非お気軽に受講してみてください。通常の文法レッスンやフリー会話のレッスンもございますので、是非医療従事者の方に限らず、スペイン語に興味がある方も、お気軽にお申込み下さいね。

以上、お読みいただきありがとうございました。

(無料レッスンは新規会員登録から)