【語彙】スペイン語の Falsos amigos(偽りの友達) とは? 英語と似て非なる単語をご紹介

「英語とスペイン語って似ている単語が多いかも??」スペイン語を学びはじめると直感的に思う方も多いと思います。私も2~3割くらいは英語の語彙からひっぱってこれます。たとえば「animal(動物)」「hospital(病院)」「color(色)」など、発音こそ異なるもののこういう単語は cognates(同源語) であり、学習の大きな助けになります。

ところが、見た目はそっくりなのに意味が全然違う「falsos amigos(偽りの友達)」も存在します。これを知らないと、会話の中で誤解を招いたり赤っ恥をかいたりすることも…。

今回はスペイン語学習者がよく間違える代表的な falsos amigos を10個ご紹介しますので、ご参考になれば嬉しいです。



西:embarazada = 妊娠している
英:embarrassed = 恥ずかしい

「I’m embarrassed.」を Estoy embarazada. と言ってしまうと、「私は妊娠しています」となってしまいます。私もいつぞや言ってしまいました…

正しくは →  Estoy avergonzado/a.(恥ずかしい) です。


西:asistir = 出席する
英:assist = 手伝う

例:Voy a asistir a la reunión. =「会議に出席します」
 スペイン語で手伝うは  “ayudar” を使いましょう。

ちなみにAyúdame, por favor は助けてとか手伝って結構使えるフレーズなので覚えておいてもらいたいです。


西:actualmente = 現在、今
英:actually = 実際は

例:Actualmente vivo en Tokio. =「今は東京に住んでいます」

Actually, I don’t like it. をスペイン語で言いたい場合、 “En realidad no me gusta.” と言います。だいぶ音としても違いますね…


西:éxito = 成功
英:exit = 出口

例:Te deseo mucho éxito en el examen. =「試験での成功を祈ります」
ちなみにスペイン語の出口は “salida” と言います。


西:firma = 署名
英:firm = 会社、事務所

例:Ponga su firma aquí.  =「ここに署名してください」
会社と言いたいときは、 “empresa、compañía” が一般的。firmaも一応「会社」の意味があるのですが、あまり使いません。


西:conductor = 運転手、ドライバー
英:conductor = 指揮者、車掌など

例:El conductor del autobús fue muy amable. =「バスの運転手はとても親切でした」

スペイン語単語帳などでも Conducir で「運転する」とよく出てくるので、大丈夫かと思いますが、 英語感覚で「指揮者」と思ってしまうと勘違いになります。。


西:introducir = 入れる、差し込む
英:introduce = 紹介する

例:Introduzca su tarjeta. =「カードを入れてください」

スペイン語で人を紹介する場合は “presentar” を使います。


西:pie = 足
英:pie = パイ

例:Me duele el pie. =「足が痛いです」

アップルパイはスペイン語で “pastel de manzana” です。


西:carpeta = フォルダー、書類入れ
英:carpet = カーペット

例:Guarda estos papeles en la carpeta. =「これらの書類をフォルダーに入れてください」。

どうにもカーペットと考えてたくなりますよね。。カーペットはスペイン語 “alfombra” です。私の場合、GANというスペインのブランドのカーペットを一時期買おうとしていて、この単語を覚えることができました。。。(参考までURLを↓)


GAN | Artesanía contemporánea GAN 1941. Recuperamos artesanías ancestrales gracias al diseñ www.gan-rugs.com


西:sensible = 感受性が強い、敏感な
英:sensible = 分別のある、賢明な

例:Ella es muy sensible a la música. =「彼女は音楽にとても敏感です」

 “She is sensible.” は「彼女は賢明だ」という意味ですが、Ella es sensibleですは「彼女は感受性が強い」となります。

まとめ  – 偽りの友達は“学びのきっかけに” – 

「似ているから大丈夫」と思っていた単語が、実は全然違う意味…。それが falsos amigos の面白さであり、スペイン語学習者にとっての落とし穴です。

でも一度間違えれば、かえって忘れにくくなるのも事実。ちょっとした赤っ恥も、次への学びにつながります。上記の単語をどんどん声にだして経験して、使ってみてください。